疲労回復方法

疲労回復は食べ物で!「食は医なり」最新栄養学や食養生が証明する食べ物の効用

ごまには滋養・強壮作用をはじめとして、じつにさまざまな薬効があります。

中国でも、食べものとしてだけでなく、薬としても重宝されてきました。

血行をよくする、内臓を強化する、便通を整える、肌や髪を美しくするなどのほかに、コレステロールを減少させて高血圧症や心臓病、動脈硬化症を防ぐはらたきがあります。

これらの作用が総合的にはたらくことで、全身に蓄積された疲労がとれ、じょうぶな体になります。

ごまには、白、黒、茶の3種があります。薬用には黒ごまかよいとされています。

全身疲労に効くごまあめ

疲れたら、ごまにツルドクグミの根(生薬名は何首鳥)をまぜたごまあめを、朝晩小さじにI杯なめるとよいでしょう。

疲労が回復し、疲れにくくなります。hiroukaifuku1

①黒ごまは、いってからすり鉢でよくする

②ツルドクダミの根をすりつぶし、黒ごまとまぜあわせる

③②に滴量のハチミツと水を加えて火にかける。水あめ状になったらできあがり

消化吸収力が高まるやまいものすりおろし

やまいもは、強精・強壮作用にすぐれているという点でトップにあげられる野菜ですから、疲労回復には最適です。

また胃のはたらきを高める作用や、やまいものぬめりに含まれたムチンという成分には、たんぱく質の吸収力を高めるはたらきもあるので、栄養補給にも最適の食べものといえます。

疲労回復には、やまいもをすりおろして、たくさん食べるとよいでしょう。

これに新陳代謝を活発にするはたらきをもつ醸造酢を加えて食べると、一層効果的です。

にんにくのみそ漬けは全身の脱力感をとる

にんにくは疲労回復の特効薬といってもよいでしょう。

にんにくには、疲労回復に役立つビタミンB2の消化吸収を高めるアリシンが含まれているからです。

そのため、体内に蓄積した老廃物が体外に排出されることから、疲労が回復するのです。

手軽に作れ、においもあまり気にならないにんにくのみそ漬けを食べると、疲労回復に効果があります。

これは作りおきができるため、常備しておくと便利です。

にんにくのみそ漬けの作り方

材料:
にんにく           40g(中1個)
みそ(赤・白どちらでも可) 適量
①にんにくは小片に分け、皮をむ<。うす皮もとる

にんにくは、傷をつけると強烈ににおうので、ていねいに、傷をつけないようにうす皮をむく

②蒸し器で15分ほど蒸し、あくを抜く

③常温で冷ます

④底の浅いバットや密閉容器にみそを広げ、にんにくを置き、上からみそをかぶせる

⑤4~5日めから食べられる。疲れたときにうす切りにして食べるとよい

注意!食べているときは、臭みは気になりませんが、やはりにおいます。人に会う前は避けたほうが良いでしょう。

疲れやすい人にぴったり!エネルギーの高いもち米

もち米は、各栄養素が豊富に含まれている高エネルギー食品です。

また内臓を強化するはたらきにすぐれているため、血行を促進する作用があります。

そのため、元気がなく顔色のすぐれない人、日ごろから疲れやすい人には最適です。

疲労がはなはだしいときは、ケンチン汁に焼いたもちを入れて食べると元気になります。

しかしもち米には利尿抑制作用があるので、尿の出にくい人やむくみのある人、湿疹のできやすい人は避けたほうがよいでしょう。