総コレステロールをなぜ下げるかという事は、すでにご承知のことと思いますが、「コレステロール」は動脈硬化をおし進める要因の1つであり、それを防ぐには管理しなければならない6つの重要な数値があります。
それは、「BMI」「血圧」「総コレステロール」「HDLコレステロール」「早朝空腹時血糖値」「ヘモグロビンA1c」の6つです。
肥満で、なおかつ総コレステロールが高い人は、減量さえすれば、総コレステロールはほぼ正常化してしまいます。
ですので、まず、体重オーバーの人はBMI=24以下を目指し、減量に励んでください。
減量していく途中で総コレステロールは正常化していくでしょう。
十分な体重管理を行っているのに、まだ総コレステロールが高い人には、それなりの食事療法が必要です。
総コレステロールを下げるための6つのポイント
細かいことがたくさん書かれている本をよく見かけますが、ここでは日常生活で合理的に実践できることをお話ししましょう。
理屈抜きで、以下の点だけ注意してください。
■動物のアブラ身の塊は食べない。
■高級肉(ひれ肉、特に霜降り肉)は食べない。
■バター、ラード、チーズはやめる。
■小さな卵(たらこ、いくら、しらこ、かずのこ)は絶対やめる。
■鶏卵は1日1個まで。
■背の青い魚、きのこ類を多く食べる。
この6点だけ徹底させればいいでしょう。
それ以上の細かいことは知らなくてもいいと思います。
仮に知っていたとしても、実践するのは困難です。
最も重要な点は?といわれたら、
肉の赤身のすき間のアブラ身は有害だと思うこと、背の青い魚は神様だと思うこと、の2点を挙げることになりましょう。

ところで、以前はアブラは動脈硬化に悪影響を与え、絶対にいけないといわれてきました。
しかし、最近の研究の成果で、すべてのアブラがいけないとはがきらないということがわかってきました。
最近、よく飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、動物性脂肪、植物性脂肪、・……という言葉を聞かれるでしょう。
よく聞くけれども、ほとんどの人は何か何だかさっぱりわからないことと思います。
わかりやすく、良性アブラ、普通アブラ、悪性アブラの3つに分けましょう。すっきり簡単でわかりやすくなります。
良性アブラ=α-リノレン酸系 さぱ、まぐろ、さけ、ぶり、いわし、しそ油、えごま油、魚油、あまに油
悪性アブラ=リノール酸系 家畜の肉、(霜降り部分など)、大豆油、コーン油、サフラワー油、ひまわり油
普通アブラ=主に飽和脂肪酸 家畜の脂身、ラード、ヘット、オリーブ油、なたね油、ごま油
ちなみにサラダ油=なたね油十大豆油