長寿世界一にもかかわらず、半健康の人たちが全体の九割を占める日本。

近代医学や医療の進歩は、食事、生活習慣にじゅうぶん気をつければ、多くの人々が健康で長生きできることを可能にしました。

たしかに日本人の平均寿命は、女性86.83歳、男性80.50歳で、世界一の長寿国となっています(2014年7月の厚生労働省発表による)。009

女性は3年連続世界一、男性は香港の81.17歳、アイスランドの80.8歳(13年)に続き、スイス、シンガポールと並ぶ3位です。

予防医学として健康を長続きのする形でとらえる必要性

しかし、100歳以上の人口を比較すると、アメリカ人の3分の1ほどです。

日本の人口はアメリカの人口の約半分ですから、人口比からいうと2分の1でもいいわけですが、実際は3分の1しかいないのです。

なぜ日本人とアメリカ人で、このような違いが出てくるのでしょうか。

土壌や水に含まれているビタミンやミネラルの量に差があることも理由のひとつでしょう。

それと現在の日本人の食生活のありかたも、関与していると思われます。

体に良いと思って、日頃食べたり飲んだりしているものでも、有害なものがたくさんあります。

近年の日本は高齢社会になり、社会全体が「元気で長生きしたい」という意識が強いようです。

食事の内容に留意したり、さまざまな健康食品を試す人も増えています。

そうした昨今の人々の意識を反映して、健康法や食事法の情報がちまたにあふれ、医療現場にも影響をおよぼしています。

しかし、それらの情報のほとんどは即効性のある単発式の健康法として紹介されているにすぎません。

もっと体全体をみて健康というものを長続きのする形でとらえる必要があります。

ビタミンAが良い、ビタミンEが良い、赤ワインのポリフェノールが効く、お茶のカテキンが効く、などといっても、それだけを摂取しても、健康を保ち病気を防ぐことができるわけではありません。

たとえば、お茶のカテキンが良いといって、農薬を使って作られたお茶を何杯も飲みながら、精製されてビタミンやミネラルや酵素をとりさった白米、肉などを大食し、アルコールやタバコを続けていたら、いずれ高い確率で萎縮性胃炎や胃ガンになります。

毎日の食事、水、排泄、運動、そして心の充実や幸福感、それらの一日一日の長年の積み重ねこそが病気の予防と長寿のための鍵となるのです。

以上のことからしてみても、日本人の食環境は良好とはいえません。

世界一の長寿国といっても、健康な100歳以上の人口はアメリカ人に比べてずっと少ないという、先ほど述べた事実がそのひとつの証拠です。

しかも60代、70代にもなれば、多くの人が高血圧、心臓病、糖尿病、動脈硬化、骨粗しょう症などになり、病院通いをしています。

30代、40代でも、血糖値、尿酸値、中性脂肪、コレステロール値が高い人が30~40%以上います。

また今は年代を問わず、たくさんの人に食欲不振、頭痛、不眠、めまい、じんま疹、胸やけ、疲れやすいといった症状がみられ、いらいら、肩こり、腰痛なども含めると、半健康状態ともいえる人々が全体の9割を占めるといっても過言ではありません。

半健康状態の人が増えたのは

私たちの暮らす環境は、ビタミンとミネラルの作用にとってマイナスの要因ばかり 半健康状態の人が増えたのは、もちろん食生活や食環境だけが原因ではありません。

動物食の増加や、食物そのものとビタミン、ミネラル不足も重大な問題ですが、それだけでなく環境問題やストレスなどの外部要因もあります。

現代社会はストレス社会とも換言できますが、私たちは肉体的にも精神的にも強いストレスを受けながら生活しています。

そのため体の中ではストレスによって活性酸素が発生し、それらの活性酸素を体内酵素が解毒するために、体内酵素の働きを補う関係にあるビタミンやミネラルが大量に消耗されることになります。

環境の面からみても、私たちが暮らす環境は、ビタミンとミネラルの作用にとってマイナスの要因ばかりです。

農薬、化学肥料、食品添加物、電磁波、紫外線、水道水、工場汚染、排気ガス、騒音などが、体内のビタミンやミネラルを消費し、不足に導く原因となっています。

医療制度の弊害として薬漬けも大きな問題

病院で処方する薬から、大衆薬としての鎮痛剤、胃薬、便秘薬、カゼ薬など、ほとんどの薬品は食物から摂っだビタミンやミネラルを消耗させ、これらの薬品を解毒するために肝臓内で酵素を大量に消費し、解毒するときに発生する活性酸素をまた中和したり除去するためにさらに体内酵素を使うのです。

また各種の薬品は、免疫力や抵抗力をつかさどる腸内細菌のバランスを崩すことによって、腸内でのビタミンの生成や吸収を妨げ、腸内細菌による3000種類ぐらいの酵素を産生する能力も低下させ、体内酵素をよりいっそう消耗していくのです。

あなたは今、免疫力や抵抗力や自然治癒力を高めることがむずかしい環境にいることは間違いありません。

健康というのはある日突然阻害されるのではなく、半健康な状態が数力月から数年続いて、はっきりとした病気を発症するのです。

だからこそ、食事、水、排泄、運動、心の充実といっか総合的な良い習價が重要になってくるとともに、体内酵素をいかに消耗せす貯蓄に向けて努力するかを学び実行することが大切なのです。

予防医学の情報として健康で長生きするには「予防にまさる医学はない」ということを、しっかりと自覚することがあなたの病気を防ぐ知恵となることを願っています。