首すじから肩先や肩甲骨の周辺が重苦しく感したり、かたくこわばってきたり、ときには鈍い痛みやだるさを感じます。

これら首・肩のこりは、筋肉の緊張と疲労から起こるものです。

腕や肩を使った長時間の作業、根をつめた仕事、不自然な姿勢、目の疲れ、内臓関係の不調、精神的ストレスなど、その原因はさまざまです。

首・肩 痛い症状や肩こり「治療のポイント」

まずは首と肩を然しタオルなどでよく温め、筋肉の緊張をほぐします。

首のこりと痛みには、天柱、風池の指圧がよく効きます。tubo

横首が痛む場合は翳風から気舎にかけてのマッサージが効果的です。

肩のこりと痛みをやわらげるには、肩井から曲垣など肩甲骨周囲の指圧とマッサージをおこないます。

また、背中の厭陰兪も全身の血行をよくし、筋肉をほぐす効果があるので、忘れずに指圧します。

全身の重だるさがあるときは、背中と腰の指圧も加えます。

胃腸の調子が悪く、慢性的に肩から背中がこっている場合は、腹部のツボの周辺をやさしくマッサージするとよいでしょう。

肩こりをやわらげるマッサージ

首から肩にかけてのこりがひどいときは、次のような手順でマッサージをおこなうとよいでしょう。

まずは心めに治療者は、患者の首すじを、天柱の位置から大抒の方向ぺ向かって手のひらと指先を使ってさすります。

次に大抒から肩先の方へ肩をつかむようにしてもんでいき、続いて肩甲骨の周囲を、手のひらでなでます。

背骨に沿って腰のあたりまで丹念にマッサージを加えると、さらに効果的です。

最後は、肩を軽くリズミカルにたたいたり、肩甲骨を手のひらで軽く押しだりするとよいでしょう。

たたくときは、げんこつをつくってはいけません。

五本の指を軽く開き、手のひらの小指側のヘリで、手首のスナップをきかせてたたくようにします。

○治療者は患者をうつぶせに寝かせ、首のつけ根から肩にかけてなでさする。それと同時に、ときおり肩をつかむようにして軽くもむ。

○うつぶせに寝た患者の肩甲骨の周囲をさすり、仕上げに肩甲骨の上に手のひらをついて、軽く圧迫する。この場合は、あまり治療者の重心がかかりすぎないように注意する。

効果のあるツボの位置と治療のやり方

①天柱

首のこりをほぐすときはまずここを指圧して首の緊張をほぐす

[位置]
首の後ろの髪の生えぎわにある、2本の太い筋肉の外側のくぼみ。

[治療]
患者の頭を手のひらで包む、ようにして、親指でこねるようにツボをもみ押す。首のこりをほぐすのに効果的なツボ。首の後ろの2本の太い筋肉沿いにマッサージをおこなうと、さらに効果があがる。

②曲垣

背中までこわばるような首・肩のこりと痛みに効果的

[位置]
肩甲骨の上方、内側の角のあたり。

[治療]
治療者は、うつぶせに寝た患者の頭の先に膝をつき、両手の重心がまっすぐ患者のツボにかかるようにして指圧する。首や肩のこりと痛みがひどく、背中までこわばっているようなときに効果的。

③肩井

肩こりの治療に最もよく用いられる非常に効果のあるツボ

[位置]
首の後ろの根もとと肩先の中間のところ。

[治療]
治療者は患者の後ろにまわり、患者の肩を手のひらでつかむようにしてツボに親指を当て、もむように押す。いくつかある肩こりをやわらげるツボのうちでは、これが最もよ<用いられ、最も効果がある。首や肩甲骨も含めた肩こりマッサージをおこなうと、より効果的。

④翳風

横首のこわばりがあるときは、ここを治療の起点にする

[位置]
耳たぶの後ろのくほんだところ。

[治療]
指先で耳たぶの後ろをくり返し押す。横首の筋肉(胸鎖乳突筋)がわばっているときは、その根もとに近い翳風と天ヨウのあたりを起点に、のどもとの気舎のあたりまで、筋肉に沿って軽くさするとよい。