肝臓ガンを早期発見するには定期検査が必要です。

何故かというと、発症部位の肝臓が「沈黙の臓器」と言われるように初期の肝臓ガンは自覚症状がなく、発見は困難です。

だから気付かれにくく、発見が遅れるので、これが死亡者数を押し上げています。

でも、肝臓ガンは原因がはっきりしている典型的ながん。

肝細胞がんのほとんどがB型あるいはC型肝炎ウイルスによってひこおこされます。

このウイルスを持っていない人が肝臓がんになる心配はほとんどありません。

しかし、日本では3番目に多いがんで、東南アジアには肝炎ウイルスの保有者が多く潜んでおり、わが国でもB型肝炎ウイルスに感染している人は、1000人中13人ほど、C型肝炎ウイルスに感染している人は1000人中14人ほどがこのウイルスを持っており、粘膜感染するので、不用意な性交渉は命取りになる危険性があります。

あなたは自分の体にB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスが宿っていないかどうか調べたことがありますか。

もし、調べたことがないのなら、大至急採血して調べてもらうようにしましょう。

健康診断などで「肝臓に異常なし」と言われていても、肝炎ウイルスが宿っている人は大勢いるものなのです。

ウイルスの有無を調べた結果、陰性、つまりウイルスは宿っていないと判定されたなら、一安心です。

あなたに肝臓ガンが芽生えることはまずないでしょう。

肝臓ガンを早期に発見する方法

肝臓ガンを早期に発見する方法として、超音波検査と腫瘍マーカー(AFP、PIVKAⅡ)検査を行うことが定着しています。

実際に肝臓のなかに芽生えた小さい腫瘍性の病変を見つけだす能力という点では、この2つの検査がずばぬけて優れています。

ところで、肝臓ガンの場合は、将来あなたが肝臓ガンになる可能性があるか、可能性がないかをほぽ完全に予想することができます。

肝臓ガン患者を100人集めると、そのうち95人はウイルス性肝炎やアルコール性肝硬変の持ち主であることがわかっているのです。

ということはウイルスがなく、また肝硬変になるほどアルコールを飲んでいないかぎり、肝臓ガンはまず出てこないと考えてよいでしょう。

陽性、つまりウイルスが宿っていると判定されたなら、将来の肝臓ガンの発生には十分注意してください。

あなたに肝炎ウイルスが宿っていないと判定されたなら、お酒の飲みすぎでアルコール性の肝硬変にならないかぎり、将来、あなたが肝臓ガン死する確率は、交通事故死する確率の10分の1以下にすぎません。

定期検査は1~3か月毎の血液検査(腫瘍マーカー)と3か月~6か月毎の腹部超音波検査です。

定期検査を受けていた患者さんは肝臓ガンの早期発見、早期治療ができますので、定期検査を受けていなかった患者さんよりもその後の経過が良くなります。