あなたは、病院に行って診察室での会話のなかで、医師と心を結び合わせる会話ができますか。

体の不調を訴えて病院に行ったのですから、世間話ではなく、病気や医療の話でお互い通じ合わなければならないのです。

お医者さんに言わすと、患者としての医療知識があまりにも乏しいことに、あきれてしまうことが多いようです。

その内容は、証券マンに「株って何ですか?」、税理士に「税金って何ですか?」などと質問し、返事を求めている様子に似ています。

私たちは、健康や医療とは切り離すことができない生活をしているのですから、健康管理に関するある程度の知識を得ていなければなりません。

そこで、健康管理とは

その知識があってこそ、医師とあなたは結ばれるのであり、あなたの健康が守られていくのです。025

健康管理や医療に対する知識がなかったために、有意義な人生を「無念の早死に」で閉じてしまう人たちが多いという事を真剣に考えなければなりません。

健康管理とはどういうものなのかを知り、自分にとって、もっとも適した健康管理がどのようなものなのかを明確に答えられる人は皆無のようです。

「自分の健康状態を分析し、それに応じて、自分自身の知性と判断力を中心として、医学的根拠のある生活体系を築き、病気にかかわらず、活力あふれる生活を営み、結果として長生きできるようにすること。」 これが健康管理です。

「あなたは健康管理、どんなことしていますか?」と尋ねられたら、なんと答えますか?

「健康管理のために○○を行っている」という人は、何を根拠にそれがもっとも自分に適した健康管理であると思っているのか、考えてみたことがありますか?

「毎日、ジョギングしています」

「○○という健康食品をとっています」

「年に1回、人間ドックを受診しています」

「夜、ぐっすり眠っています」

「脂っこいものを控えています」

「緑黄色野菜を多くとっています」

「休肝日を設けています」

などと答えているだけでは、まだまだ健康管理の認識が低いといわざるをえません。

健康管理とはどうすることなのか、ほとんどの人はイメージをつかめていないようです。

あなたは、医師を紹介してもらったときに、「ああ、お医者さんなのですか。じゃあ、何かあったらお願いしますよ」 そう挨拶したことはありませんか。

40歳以上の人の[何か]の70パーセント近くは、ガン、心筋梗塞、脳血管障害(脳梗塞、脳出血など)のいずれかです。

であれば、「何か」あってからでは遅いのです。

医師に対しては「何も起こらないようにお願いしますよ」と挨拶するべきです

[毎年、人間ドックを受診していたのに、発見されたときは手の施しようがない進行ガンだった]

「健康そうで、毎朝ジョギングしていたあの人が……」

「つい昨日のパーティーで元気そうに談笑していたのに……」

「医者になんてかかったことがない、と誇らしげに語っていたあの父が……」

などということはけっして珍しいことではありません。

むしろ、ふつうにあることなのです。

その人たちは健康管理の方法がどこか間違っていたのです。

病気になってから、人間ドックのせいにしてはいけません。

「人間ドックがどれぐらい頼りになるのか」に対する知識を含め、健康管理や医療に対するあなたの知識が少なかったことを反省するべきなのです。

最良の健康管理とはどうすることなのか

あなたの健康状態を分析し、病気になりにくくし、その人がもっとも長生きできるように工夫する医療、つまり、予防医療はとても進歩しました。

心筋梗塞の発症を予防する方法、大腸ガンの発症をおさえる方法、脳梗塞が起こりにくくする方法、胃ガンの可能性を予測する方法、胃ガン・肺ガン早期発見の新しい方法、あなたにとっての有害食事、あなた固有の健康管理指標、あなた独自の連続飲酒可能量……

これらを、あなたは何もご存じないのではありませんか?

医学を学び、知識を得て、進歩した予防医学を大いに活用し、健康増進、長生きに役立てるべき時代が来ているのです。

ですから、まず予防医療というものを学ばなければなりません。

「あれはダメ。これもダメ」というのが健康管理ではありません。

「あれもいい。こうすればいい。これも大丈夫」というなかから、自分にとって最高の健康管理を考え、実践するのです。

予防医療の本質は確率論です。

自分が健康で長生きしていく確率をもっとも高めるための方法を論じ、実践できるようにしましょう。